2009/5/12
バージョン 4.10 を公開。
機能追加
- 作図、編集、測定コマンドの図形指定時に、作図部品、作図グループ内の図形を選択できるようになりました。これにより、作図部品、作図グループ内の図形に対して寸法線を作成したり、オフセット図形を作成したりすることができます。(ただし、線調整コマンドのような図形を変更するコマンドでは選択できません。)
- グリッド原点、グリッド範囲の座標を、図面上で指定できるようにしました。
- 指定したピクセル以下の文字だけを省略表示する設定を追加しました。
- 選択図形を矢印キーで移動するときの、移動方法、移動量のオプション設定を追加しました。
- RootPro CAD の最新版があるかどうかをチェックする機能を追加しました。
- (Enterprise 版)CommandManager クラスに、カレントコマンドを取得する CurrentCommand プロパティ、コマンドを終了する CancelCurrentCommand メソッドを追加しました。
- (Enterprise 版)CommandManager クラスの AddMacroCommand メソッドで、マクロコマンドをサブメニューに追加できるようにしました。
- (Enterprise 版)標準コマンドを含むコマンドの一覧を表す CommandCollection クラスを追加しました。
- (Enterprise 版)Document クラスに、作図設定、線種テーブルの線幅比例モードを表すプロパティなどを追加しました。
- (Enterprise 版)Document クラスに、AddShape、RemoveShape、IsValid メソッドを追加しました。
- (Enterprise 版)Drawing クラスに、作図原点、印刷範囲を取得/設定するプロパティ、メソッドを追加しました。
- (Enterprise 版)Layout クラスに、座標、図形を、用紙座標系<->部分図座標系で変換するメソッドを追加しました。
- (Enterprise 版)DrawingView クラスに、用紙座標系<->部分図座標系間で座標、図形を変換するメソッド、スクリーン座標系<->用紙座標系間で座標を変換するメソッドを追加しました。
- (Enterprise 版)Shape クラスに、分解、矩形範囲計算、オブジェクトの複製、座標変換メソッドを追加しました。
- (Enterprise 版)BasicShape クラスに、図形同士の交点を取得するメソッド、オフセット図形を取得するメソッドを追加しました。
- (Enterprise 版)ShapeSettings クラスに、図形設定から図形へ設定をコピーするメソッドを追加しました。
- (Enterprise 版)アドイン内で一時的に使用可能なテンポラリ図形を作成する ShapeFactory クラスを追加しました。
- (Enterprise 版)ImageShape クラスに、イメージデータを取得/設定するメソッドを追加しました。
- (Enterprise 版)MasterDrawComponentCollection クラスに、作図部品定義を追加する Add メソッドを追加しました。
- (Enterprise 版)MasterDrawComponent クラスに、サムネイルデータを取得する GetThumbnailHBitmap メソッド、作図部品定義を編集する BeginEdit、EndEdit メソッドを追加しました。
- (Enterprise 版)ファイルプロパティを表す、SummaryInfo、CustomPropertyCollection クラス、CustomProperty 構造体を追加しました。
- (Enterprise 版)ShapeCollection、MasterDrawComponentShapeItemCollection、DrawGroupShapeItemCollectionClass クラスの GetNextShape メソッドで、コレクション内の図形を、図形タイプを指定して取得できるようにしました。
- (Enterprise 版)ShapeSettings クラスに、図面間の設定をコピーできる CopyTo メソッドを追加しました。
- (Enterprise 版)Document.SaveAs メソッドで、Ver3 形式で保存できるようにしました。
- (Enterprise 版)ハッチング、レイアウト範囲の領域を表す RegionShape、RegionShapeItemCollection、HatchInnerRegionCollection クラスを追加しました。
- (Enterprise 版)Geometry クラスに、2 点間の距離を求める GetLength メソッドを追加しました。
- (Enterprise 版)オプション設定を表す ApplicationSettings クラスを追加しました。
- (Enterprise 版)グリッド設定を表す GridSettings クラスを追加しました。
- (Enterprise 版)コンバータ設定を表す DxfLoadConverterSettings、DxfSaveConverterSettings、SxfSaveConverterSettings クラスを追加しました。
改良点
- 寸法図形で、寸法値の配置角度が「常に水平」の場合は、引き出し線のように、寸法値に下線を付加するようにしました。(寸法値と寸法線が矢印の外側に延長されていてるときと、半径/直径寸法で、[寸法線強制表示] がオフの場合)
- 半径寸法の寸法値を、円の中心点を超えて (中心点から矢印の向きと反対側に) 配置できるようにしました。
- 寸法、引き出し線、バルーンの矢印で、矢印の基点を、点スナップとして取得できるようにしました。
- 寸法設定で、寸法値の [位置] - [垂直位置] が「上」「下」の場合でも、[位置] - [角度] を「任意指定」に設定できるようにしました。
- 引き出し線設定で、[文字] - [垂直位置] が「上」「下」の場合でも、[文字] - [角度] を「任意指定」に設定できるようにしました。
- 選択モード、グリッドツールバーボタンのメニュー部分を分離できるようにしました。
- コマンドウィンドウに表示しているコマンド履歴数を、10 個から 20 個に増やしました。
- モノクロ印刷の場合に、塗りつぶし/パターンハッチング、イメージ、OLEオブジェクトを、RootPro CAD でグレースケールに変換して出力するようにしました。
不具合修正
- 閉じた周期的なBスプラインをトリムした結果が違う場合がありました。
- 構成図形が非常に多い作図部品、作図グループだけを選択してトラッカー表示しているときに、マウスの動きが遅くなる場合がありました。
- 寸法の設定で、[寸法線強制表示] がオフのとき、半径寸法の寸法線が、[矢印位置] の設定に関係なく、必ず矢印から円、円弧の中心点まで表示されていました。
- 非常に小さい範囲の図形をコピーした場合に、他のアプリケーションに貼り付けるとエラーになる場合がありました。
- 並列長さ/水平/垂直寸法コマンドで、「寸法線の間隔」パラメータの値が保存されていませんでした。
- 面取り、フィレットコマンドで、連続線を指定して実行すると、アプリケーションエラーが起きる場合がありました。
- 線調整コマンドで、図形パラメータで連続線の端点をピックして実行すると、アプリケーションエラーが起きる場合がありました。
- 2図形接円弧コマンドで、フリーズする場合がありました。
- 包絡コマンドで、トリムされている 2 つの線分を範囲指定したときに、1 つの線分に結合できませんでした。
- 作図部品編集を開始して、1 個の図形を選択してトラッカーを表示した後に、作図部品編集タブを閉じるとアプリケーションエラーが起きていました。
- ユーザ定義ハッチングが、スケールを指定した部分図レイアウトに配置されている場合に、ハッチングのスケールが正しく表示されない場合がありました。
- 角度/円弧寸法で、矢印タイプを 13 番にしたときに、矢印の内部に寸法線が描かれていました。
- オプション設定で [パラメータの履歴を削除] を実行しても、RootPro CAD を再起動するとパラメータ履歴が残っていました。
- コマンドウィンドウにフォーカスがある場合に、Ctrl+TAB キーで、複数図面の切替ができませんでした。
- ビューコントローラーで、[現在の表示範囲を保存] をクリックしたときにエラーが起きる場合がありました。
- 大きな範囲の図形をコピーして、他のアプリケーションに貼り付けると (RootPro CAD 図面形式、または Windows メタファイル形式)、メモリーエラーになる場合がありました。
- 文字が省略描画になっているときに、ドラッグ表示の位置が間違っていたり、表示されなかったりしていました。
- イメージのドラッグ描画が枠表示になっていませんでした。また、OLEオブジェクトは、ドラッグ描画されていませんでした。
- OLEオブジェクトを選択したときに、選択描画されていませんでした。
- 印刷設定で、印刷範囲ボタンをクリックしたときに、それまでに変更した設定が保存されませんでした。
- 白黒反転フラグが ON の塗りつぶしハッチングをモノクロ印刷すると、白黒以外のハッチングも黒色で印刷されていました。
- 矢印タイプが 13 番の寸法、引き出し線、バルーンを印刷したときに、矢印の底辺の線分が長くなっていました。
- DXF/DWG ファイルへの書き出しで、寸法の前付加文字列を正しく変換できていませんでした。
- SXF ファイルの書き出しで、作図グループが変換されない場合がありました。
- DXF/DWG ファイルの読み込みで、直径寸法を分解して読み込んだ場合に、寸法値の先頭文字 "φ" が変換できない場合がありました。
- PDF ファイルへの書き出しで、印刷スケールが設定された図形数が多い用紙を書き出したとき、印刷スケールが反映されない場合がありました。
- (Enterprise 版) Point2d、double のプロパティやメソッドパラメータに、無限または非数 (NaN) の値をセットできていました。
- (Enterprise 版) InfiniteLineShape、HalfInfiniteLineShape クラスの Angle プロパティを取得すると、ラジアン単位の値が返り、正負の符号も違っていました。
- (Enterprise 版) MasterDrawComponentShapeItemCollectionClass.Item プロパティで、作図部品定義内の図形を取得しようとすると、例外エラーが発生していました。
- (Enterprise 版) ShapeCollection.AddHatch メソッドを呼ぶと例外エラーが発生していました。